「Firefox 156」正式版リリース、Mac起動時にFirefoxを自動で開くことが可能に

ウェブブラウザ「Firefox 156」の正式版が公開されました。macOS版ではMacの起動時にFirefoxを自動で開く設定が追加されたほか、内蔵PDFビューアの起動速度が最大45%高速化し、ピクチャーインピクチャーの字幕や分割ビューなどに関する不具合も修正されています。
Firefox 156.0, See All New Features, Updates and Fixes
https://www.firefox.com/en-US/firefox/156.0/releasenotes/
◆macOSでFirefoxを自動起動可能に
以前から、Windows版FirefoxではPCの起動時にFirefoxを自動的に開くよう設定できました。Firefox 156ではmacOS版にも同様の自動起動設定が追加されました。設定するにはFirefoxの「設定」を開き、「ホームと起動」から自動起動を有効化すればOK。

◆フランス・ドイツ・イタリアでFirefox Suggestの新たな候補が追加
アドレスバーに表示される「Firefox Suggest」では、フランス、ドイツ、イタリアにおいて、各地域向けにローカライズされたWikipediaの候補やスポンサー付き候補が利用可能になりました。
Firefox Suggestに表示される内容は設定から変更可能。「設定」→「検索」→「アドレスバー」と進むことで、候補の種類ごとに表示をオン・オフできます。

◆PDFビューアの起動が最大45%高速化
Firefoxに内蔵されているPDFビューアの起動速度が改善され、従来と比べて最大45%高速になりました。
また、大きなJPEG画像をブラウザの表示領域に合わせて縮小表示している際のメモリ使用量とCPU使用量も改善されています。
◆ピクチャーインピクチャーの字幕表示を修正
動画をピクチャーインピクチャーで表示してから元の動画プレイヤー側で字幕をオンにした場合、ピクチャーインピクチャー側に字幕が表示されない不具合が修正されました。
◆分割ビューの検索バーに関する不具合を修正
分割ビューで左右のペインを入れ替えた後、そのタブでページ内検索用の検索バーが利用できなくなることがある不具合が修正されています。

◆その他の修正・改善
・リッチテキストエディタ内の画像をドラッグして移動した際、画像の代わりに長い文字列へ置き換わることがある不具合を修正
・Bilibiliなどのウェブサイトで、MP4コンテナに格納された高サンプリングレートのFLAC音声を再生できない不具合を修正
・ブックマークサイドバーでフォルダとフォルダ内のブックマークをまとめて選択してドラッグした際、ブックマークがフォルダ外へ移動する不具合を修正
・DNS over HTTPSを有効にしている場合、HTTPSに対応していない一部サイトを読み込めない不具合を修正
・Firefox内蔵VPNを有効にした一部環境で、ネットワーク接続がすべて失われることがある不具合を修正
・WindowsでFirefoxが自動的に隠れるタスクバーの表示を妨げることがある不具合を修正
・ARM64プロセッサを搭載したWindows端末で、WebRTCによるビデオ通話でH.264のハードウェアデコードを利用できるように
◆開発者向けの更新
・開発者ツールのインスペクターでCSS宣言の計算過程を表示する際に、var()、attr()、env()などの置換関数を解決し、値の参照元まで追跡できるように
・インスペクターのハイライト表示におけるビューポートの幅と高さを丸めずに表示するよう変更
・開発者ツールから最大3バージョン古いデバッガーサーバーへ接続可能に
・@supportsで非標準の::-webkit-scrollbarをサポート済みと判定しないよう変更
・text-box-trimとtext-box-edgeの挙動を複数のケースで修正し、「::first-line」が適用されている場合はそのフォントメトリクスを使用するように
・JavaScriptのPromise.try()で、コールバックがネイティブのPromiseを返した場合に同じPromiseをそのまま返すよう仕様に合わせて変更
・JavaScriptのusing宣言を再代入できないように変更
・TLS接続時に「ffdhe2048」「ffdhe3072」をデフォルトでは提示しないように変更
・SubtleCrypto.deriveBits()にNaNやInfinity、負の値など不正なlength値を渡した場合にTypeErrorを投げるよう変更
・Scheduler.yield()ですでに解決済みのPromiseなどをawaitした場合でも、呼び出し元タスクの優先度と中断シグナルを引き継ぐように
・Range.deleteContents()とRange.extractContents()がShadow DOMをまたぐ場合の挙動を仕様に合わせて修正
・RTCPeerConnection()で「alwaysNegotiateDataChannels」をサポート
・WebDriverの「Get Element Tag Name」がDOM要素の修飾名(qualified name)を返すように変更
・Firefoxテーマのthemeマニフェストキーに「backgrounds_area」プロパティを追加し、背景画像やグラデーションをブラウザウィンドウ全体に描画するか、上部ツールバーだけに描画するかを指定可能に
Firefox 156には複数のセキュリティバグフィックスも含まれており、Firefox for Androidの権限昇格、Web Codecsの解放後使用(use-after-free)、Canvas/WebGL関連の境界条件の誤りによる権限昇格など、重要度「High」に分類された脆弱(ぜいじゃく)性を含む多数の問題が修正されています。
なお、次期メジャー版となる「Firefox 157」は現地時間の2026年9月29日(火)にリリース予定です。
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