泥棒が次に狙っているのは銅線が豊富な「AIデータセンター」

AIの需要増によるデータセンター建設ブームに目を付けた泥棒が、現場から銅線や高価なサーバーを盗んでいることが分かりました。
The $725 million cargo theft economy has a new target: Data centers and AI hardware | Fortune
https://fortune.com/2026/07/03/organized-crime-cargo-theft-economy-ai-infrastructure-data-center-black-market/
Cargo thieves target AI data center supplies in $1.3 million heists — $300,000 worth of copper wire and $1 million worth of equipment recovered outside Chicago | Tom's Hardware
https://www.tomshardware.com/tech-industry/data-centers/cargo-thieves-target-ai-data-center-supplies-in-usd1-3-million-heists-usd300-000-worth-of-copper-wire-and-usd1-million-worth-of-equipment-recovered-outside-chicago
Freight Pulse — Freight Market Intelligence
https://freightpulse.us/article/authorities-recover-more-than-1-3-million-in-stolen-copper-wire-and-data-center-equipment-near-chicago
2026年6月、データセンター用サーバーの電源として使用できる約30万ドル(約4900万円)相当の銅線スプールを積んだトレーラーがイリノイ州シカゴ近郊で押収されました。保安当局によると、これに加えて100万ドル(約1億6000万円)相当のインフラ設備を積載した別のトレーラーも同じ場所から押収されたとのことです。このうち銅線を積んだトレーラーはGPSトラッカーによって発見されました。
両方のトレーラーはいずれも盗難届が出されており、前者はアラバマ州パインヒル、後者はフロリダ州ジャクソンビルで盗まれたものでした。報道によると、銅線スプールを積んでいたトレーラーのナンバープレートはインディアナ州のものに付け替えられていたとのことで、身元を偽装して摘発を招かれようとしていたのではと考えられています。

データ分析会社Verisk CargoNetによると、貨物盗難の被害額は2025年に7億2500万ドル(約117億8000万円)に上り、2026年も最初の3カ月だけで767件の貨物盗難事件が発生し、盗難品の総額は1億3200万ドル(約2億1000万円)に達しているとのこと。事件の総数は2024年の3854件から2025年には3594件に減少したものの、盗難品の平均価格は同時期に約7万5000ドル(約1200万円)上昇しているそうです。2025年の盗難品のうち、22%を占めたのが電子機器でした。
Verisk CargoNetは「サーバー、半導体、AIインフラを支えるその他の部品など、高価値で転売しやすいテクノロジー製品は泥棒にとってますます魅力的な標的となっています」と指摘しました。
データセンター機器、特にサーバーは非常に高価ですが、専門性の高い機器であり、通常は組織や大企業しか購入しないため、窃盗犯が闇市場で売却するのは容易ではありません。高額な設備を購入する買い手は正式な領収書や保証を求める可能性が高く、それらを窃盗犯や盗品仲介業者が用意することはできません。

サプライチェーンリスク管理会社Overhaulの副社長であるデイヴィッド・ウォーリック氏は、銅線やその他のデータセンター機器を盗むのは小銭を稼ごうとする一般人ではなく、アメリカがAI技術の輸出禁止対象国とした中国、ロシア、イランなどの地域に密輸する犯罪組織だと指摘しています。ウォーリック氏は「運転手や倉庫業者など、犯罪組織はあらゆるサプライチェーンに浸透しています。彼らは高価な商品の所在や取引相手を把握しており、サプライチェーンの弱点を見つけて悪用しようとしているのです」と述べ、刹那的な強奪ではなく計画的に盗みが行われていると説明しました。
・関連記事
日本と同じくアメリカでも公共の場所にある金属の窃盗事件が爆発的に増加している - GIGAZINE
NVIDIAチップ密輸容疑者の約69億円の豪邸をシンガポール警察が押収 - GIGAZINE
日本経由でNVIDIA製GPUを中国に密輸しようとした3人が台湾当局に逮捕される - GIGAZINE
台湾からマレーシアへのAIチップ輸出が4倍に激増中、中国への横流し疑惑が浮上 - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in メモ, Posted by log1p_kr
You can read the machine translated English article The next target of the thieves is an 'AI….







