ジャンボジェット機相当サイズのソーラードローンが自律型海上哨戒飛行の記録を更新して着水&沈没

太陽光発電式の超大型航空機を開発・製造するSkydweller Aeroが、ジャンボジェット機・ボーイング747並の翼幅を持つ大型太陽光発電ドローンで、8日間の自律型海上哨戒飛行に成功しました。その後、大型太陽光発電ドローンは墜落しています。
Skydweller Aero’s Historic Achievement — and the Aircraft Loss That Followed - Skydweller
https://www.skydweller.aero/news/skydweller-aeros-historic-achievement-and-the-aircraft-loss-that-followed/
Solar drone with jumbo jet wingspan broke a flight record—then it crashed - Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2026/05/solar-drone-with-jumbo-jet-wingspan-broke-a-flight-record-then-it-crashed/
Skydweller Aeroはアメリカ海軍の海軍航空戦センター航空機部門(NAWCAD)と共同で、海上哨戒任務に太陽光発電ドローンを用いるための試験飛行を行っています。Skydweller Aeroはこの試験飛行のために、スイス連邦工科大学ローザンヌ校が開発した太陽光発電有人飛行機のソーラー・インパルス2号機を改良した、大型太陽光発電ドローンを運用しています。
この大型太陽光発電ドローンに正式な名称はありませんが、カーボンファイバー製で翼福はボーイング747と同等という非常に巨大なドローンです。なお、ボーイング747の翼福はモデルによって微妙に異なりますが、サイズは59.6~68.4メートルとなっています。
Skydweller Aeroの大型太陽光発電ドローンの翼部分には1万7000個のソーラーバッテリーが搭載されており、「無人での永久飛行」の実証実験にも成功済みです。ただし、Skydweller Aeroは「通常は30~90日間、空中に留まることができる」としています。なお、大型太陽光発電ドローンの最大積載量は800ポンド(約363kg)です。

Skydweller Aeroはこの大型太陽光発電ドローンを、海軍の艦隊演習の一環として試験飛行させ、8日間(192時間)14分の自律型海上哨戒飛行に成功しました。大型太陽光発電ドローンは2026年4月26日にアメリカ・ミシシッピ州にあるステニス国際空港を飛び立ち、4月30日の演習終了まで複数の情報収集センサーを利用して捜索救助経路を策定したり、赤外線カメラおよび電気光学カメラで海上を撮影したりしながら任務を実施。
演習後、Skydweller Aeroの大型太陽光発電ドローンはメキシコ湾を覆う大きな寒冷前線が過ぎ去るのを待つため、空中に留まっていました。5月1日まではキーウェスト周辺に留まり、その後はキューバ南部やケイマン諸島北部に移動。その後、5月3日になって天候が回復する兆しが見えたため、ステニス国際空港への帰還を開始。
ステニス国際空港への帰路で、予報よりも厳しい天候に遭遇し、激しい乱気流や垂直方向の突風に遭遇。機体および自律システムは設計通りに作動したものの、悪天候の中で高度を維持するには予想以上の出力が必要となり、5月4日朝に制御された着水を実施しました。Skydweller Aeroはこの着水について、「バッテリー残量を除き、機体構造、システム、冗長性はすべて正常だった」と説明。ただし、大型太陽光発電ドローンは浮力のない複合材を用いているため、着水後に沈没しました。
Skydweller Aeroの大型太陽光発電ドローンが実際に飛行する様子は以下の動画で確認できます。
Multiday Flight Campaign - July 2025 - YouTube

スイスのルツェルンにあるスイス交通博物館は、Skydweller Aeroとこの大型太陽光発電ドローンを展示する契約を結んでいました。しかし、海中に沈んでしまったため、回収作業が行われない限り博物館で展示されることはない模様。
Skydweller Aeroの大型太陽光発電ドローンの設計は、民間用または軍事用の将来の太陽光発電航空機にインスピレーションを与える可能性があります。Skydweller Aeroは沈没した大型太陽光発電ドローンに代わるドローンを他に用意していないそうですが、今回のような極端な気象条件にも耐えられるような太陽光発電ドローンの設計を計画しています。
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in 動画, ハードウェア, Posted by logu_ii
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