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ウェブブラウザ・BraveもGoogleの推進する「Web Environment Integrity」に強く反対


Googleが「健全なインターネット」のため策定を目指す「Web Environment Integrity(WEI)」について、ウェブブラウザ・Vivaldiフリーソフトウェア財団に続いて、ウェブブラウザ・Braveも反対を表明しました。

"Web Environment Integrity": Locking Down the Web | Brave
https://brave.com/web-standards-at-brave/9-web-environment-integrity/


Braveのプライバシーエンジニアリング担当ヴァイスプレジデントで上級プライバシー研究員のピーター・スナイダー氏は、WEIについて「ブラウザのユーザーにウェブの閲覧・操作・使用を管理させないようにするGoogleの継続的な取り組みの一部に過ぎない」と表現。

たとえば、Googleは「WebBundle」でサイト側がコンテンツブロッカーの回避を容易に行えるようにして、ユーザーによるコンテンツブロックやフィルタリングを困難にしたり、「First Party Sets」でユーザー追跡を許可するサイトを選びにくくしたりしてきた、とスナイダー氏。

また、スナイダー氏は、Googleが拡張機能を弱体化させ、uBlock Originのような広告やトラッカーをブロックする拡張機能を機能不全にすることにより、ユーザーによるウェブ体験のコントロールを困難にしていると指摘しています。


「ウェブ」は世界で最も人気があり、そして情報を共有してアプリケーションを配布するための最も重要なオープンシステムだとスナイダー氏は主張。その上で、ウェブをユーザーが検査、理解、操作できないブラックボックスにしないことが重要なのであって、Googleが提案するWEIは、ウェブをユーザーから巨大ウェブサイトや広告主の手に移すものであると反発の意を示しました。

なお、スナイダー氏が指摘した、Googleによる「ウェブ体験のコントロールを困難にする」各種機能は、Braveでは無効化済みか、何らかの変更が加えられています。

Braveは、かつてGoogleが推進したウェブ表示高速化フレームワーク「AMP」についても「ユーザーにとって有害である」と判断し、自動回避機能「De-AMP」を搭載したことがあります。

「ユーザーにとって有害」とGoogleのAMPを見なしたBraveがAMP自動回避機能を搭載 - GIGAZINE

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in メモ, Posted by logc_nt

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