Twitterのタイムラインから「広告」「Twitter Blue登録者」「イーロン・マスク」を消せるChrome拡張機能「Twitter Enhancement Suite - #BlockTheBlue」レビュー
Twitterユーザーのプロフィールに表示される青いチェックマーク「認証済みバッジ」の仕様が以前とは様変わりしてしまったことを受け、改変を加えたイーロン・マスクCEOのもくろみを妨害しようとする「#BlockTheBlue」という取り組みが始まっています。こうした取り組みの中で、Twitter Blue登録者やマスク氏をタイムラインから排除するChrome拡張機能「Twitter Enhancement Suite - #BlockTheBlue」が新たに公開されました。
Twitter Enhancement Suite - #BlockTheBlue - Chrome ウェブストア
https://chrome.google.com/webstore/detail/twitter-enhancement-suite/chaiionjpmjklbbngmpdnbfcmkgoicle
hi twitter, i made a chrome extension that lets you filter all blue checks out of your timeline. it's kinda buggy but it should work as expected most of the time. https://t.co/xWBxh6odmO #BlockTheBlue #BlockTheBlueChecks
— cheer (@eerchay) April 23, 2023
認証済みバッジは有名人や組織の公式アカウントを他者と区別するために導入されたもので、その人が間違いなく本人であることを示す証明書のような役割を果たしていました。しかし、マスク氏がTwitterのCEOに就任して以来数多くの改変が加えられたため、記事作成時点において本人確認済証明書としての役割はもはや失われ、サブスクリプションサービスの「Twitter Blue」登録者であることを示すだけのものに成り下がってしまいました。
ところが、Twitter Blue未登録者にも認証済みバッジが付けられている事例も確認されていることから、事態は非常にややこしくなっています。こうしたユーザーは本人確認が済んでいるために認証済みバッジを付けられていた人たちで、以前は認証済みバッジをクリックすると「このアカウントは、政府、ニュース、エンターテイメント、または他の指定されたカテゴリーにおいて注目されているため、認証されています」との文言が表示されていました。しかし、記事作成時点では「このアカウントは、Twitter Blueに登録しているため認証されています」と表示されるため、該当のアカウントがTwitter Blueに登録しているかのような印象を他ユーザーに与えてしまっているのが現状。こうした誤解を解こうとして、マサチューセッツ工科大学などがわざわざ「Twitter Blueに登録しているわけではない」という声明を発表する事態に発展しています。
Twitterの認証済みバッジが100万フォロワー以上の著名人やメディアのアカウントで復活 - GIGAZINE
認証済みバッジ騒動が混迷を極める中、とあるユーザーがTwitter Blue登録者を排斥しようとするキャンペーン「#BlockTheBlue」をスタートさせました。発起人の@dril氏はTwitter Blue登録者を「30人程度のフォロワーしか持たない白人至上主義者が自分を売り込むために登録している」「仮想通貨か何かを扱う人」「間違いなく最も愚かで退屈なTwitterユーザー」と見なし、「Twitter Blue加入者をブロックし、他の人たちにもブロックを推奨することは、Twitterが望んでいることとは反対のこと。とても面白い」という意見を表明しています。
記事作成時点で180万人のフォロワーを抱える@dril氏の活動は功を奏し、#BlockTheBlueのために作られた「Twitter Blue登録者ブロックアプリ」が登場するなど一躍人気に。1万人以上のユーザーが合計6億1067万7100回の自動ブロックに成功したそうですが、TwitterのAPIプランが改変されたためあえなくアプリは閉鎖されています。@dril氏はめげずに手動で該当者をブロックして活動を続けるよう呼びかけています。
こうした活動が熱を帯びる中で登場したのが、「広告」「Twitter Blue登録者」「イーロン・マスク」のツイートを非表示にするChrome拡張機能です。この拡張機能を使うと、該当するユーザーのツイートをタイムラインから取り除くことができるほか、画面左部のナビゲーションバーに表示される「話題を検索」「Twitter Blue」「認証済み組織」などの、一部の人にとっては邪魔な項目も非表示にできます。
拡張機能を導入するには、まずは拡張機能のページにアクセスし、「Chromeに追加」をクリックします。
拡張機能がアクセスする権限を確認し、認める場合は「拡張機能を追加」をクリック。これで導入は完了です。
次は拡張機能の設定変更へ移ります。Chromeの画面右上に表示される拡張機能アイコンから、先ほど導入した拡張機能を見つけ出してクリックします。
初期設定で、「広告」「Twitter Blue登録者」「イーロン・マスク」のツイートが非表示になります。そのほか、ナビゲーションバーの「コミュニティ」「Twitter Blue」「認証済み組織」と、各ツイートに表示される「ブックマークボタン」も消えるように設定されています。
今回はすべて消してみるべく、ナビゲーションバーの「話題を検索」と、ツイートの「表示回数」と「ブックマーク数」にチェックを入れて「Save」をクリック。この状態でTwitterにアクセスすると、各項目が非表示になります。
実際の様子はこの通り。記事作成時点で認証済みバッジありの「BBC News (World)」と、認証済みバッジなしの「BBC News Japan」をフォローしたタイムラインを作り、拡張機能を導入すると、バッジありの「BBC News (World)」のツイートが消えました。
マスク氏のツイートもこの通り。CNBCとGIGAZINEの間にあったはずのツイートが、きれいさっぱり消滅しています。
ナビゲーションバーの「話題を検索」「Twitter Blue」「認証済み組織」と、ツイートの「表示回数」も消えています。
ツイートをクリックすると表示される「ブックマーク数」も消えるはずが、なぜか「いいね数」が消えました。ツイートをブックマークするためのボタンは正しく消えています。
これは表示言語を英語に変えても同じでした。制作者が「ちょっとバグがありますが」と語っているとおり、まだまだ思い通りにはいかない様子。
なお、この拡張機能のFirefoxバージョンが近日公開される予定だとのことです。
also i'll try to get a firefox version up and running by tomorrow but no promises
— cheer (@eerchay) April 23, 2023
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