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謎の死を遂げたボーイング内部告発者が生前「自分に何が起こってもそれは自殺ではない」と話していたことが判明


アメリカの大手航空機メーカー・ボーイングの製造基準について内部告発したジョン・バーネット氏が遺体で見つかった件について、生前バーネット氏と親しくしていたという人物が「自殺なんてあり得ない」と話していることが明らかになりました。

'If anything happens, it's not suicide': Boeing whistleblower's prediction before death
https://abcnews4.com/news/local/if-anything-happens-its-not-suicide-boeing-whistleblowers-prediction-before-death-south-carolina-abc-news-4-2024


バーネット氏はボーイング787型機の製造工場で30年以上にわたり品質管理を担当したベテランで、2017年に退職。2019年にボーイングの品質管理と安全性に関する問題提起が行われたとき、内部告発者の1人となりました。

ボーイングは告発に報復訴訟で応じ、バーネット氏はボーイング側弁護士と自らの弁護士からの事情聴取を受けていました。2024年3月9日も事情聴取が予定されていましたが、予定時刻になってもバーネット氏が姿を見せなかったため、警察がホテルを調べたところ、駐車場に停車中のトラックの中でバーネット氏の遺体が発見されました。


警察によれば、バーネット氏は手に銃を持ち、頭を自ら打ち抜いたような姿だったとのこと。検視当局は死亡原因を「銃で自らを撃ったことによるとみられる傷」によるものだと説明していますが、正式な死因はまだ不明です。

バーネット氏の弁護士は「自ら命を絶つような兆候は全くなかった」と述べており、この件に関してはさらなる調査が必要だと訴えていました。

その後、新たな報道により、バーネット氏の友人が「自殺したとは思えない」と発言していたことがわかりました。


バーネット氏とは家族ぐるみの付き合いがあったというジェニファーさんによると、バーネット氏は、亡くなる数日前にジェニファーさんと話をしていたとのこと。話によると、ジェニファーさんが「怖くないの?」と尋ねたところ、バーネット氏は「いや、怖くはない。もし自分に何かあっても自殺じゃない」と返すやりとりがあったそうです。

ジェニファーさんは「彼は自分の人生をとても愛していて、家族も同様に愛していました。自殺なんてあり得ません」と付け加え、誰かがバーネット氏を黙らせるために、自殺に見せかけて殺害した可能性があると述べたとのことです。

なお、バーネット氏の死亡により裁判が終わるわけではなく、弁護士は引き続き訴訟を継続する意向を示しています。ボーイングは「我々はバーネット氏の逝去に悲しんでおり、彼の家族と友人にお悔やみを申し上げます」と述べました。

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in Posted by log1p_kr

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