レビュー

首元につけてわずか10秒で体の冷却・温熱ができるウェアラブルサーモデバイス「REON POCKET 3」レビュー


外にいるときの寒さ・暑さは、服の着こなしだけではどうしても避けられない部分があります。また、エアコンの効いた環境にいると夏でも肌寒く感じてしまうこともしばしば。「REON POCKET 3」は動作させればわずか10秒という驚きの速さで冷却・温熱両方をこなすウェアラブルサーモデバイスです。どれほどの性能なのか、首元に装着するためのアクセサリー「NECKBAND 2」などと併用して実際に使って確かめてみました。

REON POCKET 3|ソニー [公式] 冷温対応ウェアラブルデバイス
https://reonpocket.sony.co.jp/reonpocket3/

「REON POCKET 3」と「NECKBAND 2」のパッケージはこんな感じ。


まずはREON POCKET 3の内容物から確認していきます。パッケージの中には本体、スタートガイド、保証書、シリコンコーティングシート、USB Type-Cケーブルが入っています。


REON POCKET 3本体の大きさは小型のスマホよりも小さいほど。左側に置いたiPhone SE(第3世代)より一回り小さいサイズです。本体下部には呼気口があります。


重量は実測で90gです。


左にあるのがREON POCKET 3本体、右がサイズ比較用のiPhone SE(第3世代)。高さは約2cm。横から見ると少し湾曲したデザインなのが分かります。


向かって右側面にはUSB端子とLED付きのボタンが配置されています。


本体天面には排気口が空いています。


裏側はこんな感じ。上半分にステンレススティールの冷温部が配置されており、肌に触れるこの部分が温かくなったり冷たくなったりするという仕組みです。


室温に置いた状態で触ってみると少しひんやりとしています。


使用前にまず充電しておきます。付属のUSB Type-Cケーブルを本体のUSB端子に差し込み……


反対側を別売りのUSBアダプターに接続します。メーカー推奨アダプターはソニーの「AC-UD20」、または出力電流1A(1000mA)以上が供給可能な市販のアダプターとのことで、今回は市販のアダプターを使用しました。


充電中はボタンのLEDが赤く点灯します。LEDが消灯したら充電完了。バッテリーを使い切った状態からの充電だと、約60分で90%充電、約100分で充電が完了するとのこと。


本体を動作させる前にまずは初期設定を行います。初期設定を行うためには専用のスマートフォンアプリが必要。iOS版Android版が公開されていますが、今回はAndroid版を使用します。まずはGoogle Playにアクセスしてインストールをタップ。


アプリを開くと以下のような画面が表示されるので、チェックボックスにチェックを入れて「スタート」をタップします。


最初にユーザー情報設定を行います。製品・サービスの開発や改善等を行うための情報入力を求められるので、性別・年齢・身長・体重・居住地を入力して「次へ」をタップ。


BluetoothでREON POCKET 3を操作するために位置情報へのアクセス許可を求められることがあるとのことで、「OK」をタップします。


位置情報へのアクセスを求められるので、今回は「アプリの使用時のみ」をタップしてアクセスを許可します。


ここからアプリの表示に従い本体とアプリを接続していきます。まずは本体のボタンを軽く押し、LEDが青に点滅することを確認します。


スマートフォンのBluetoothをオンにし、「次へ」をタップ。


すると機器登録が始まります。


登録に成功すると本体ソフトウェアのアップデートを開始するという表示が行われたので、「OK」をタップしてアップデートを開始します。


「OK」をタップ。


アップデートが始まり……


しばらくすると完了します。


これで機器登録およびアプリと本体の接続は完了。「OK」をタップして表示を消します。


次にアプリは本体操作画面に移行しますが、ここで「AUTO START/STOP機能を有効にしました」と通知されます。これは本体を首元に装着すると自動で冷熱動作を行い、取り外して机などに置いた際に自動で停止する機能とのこと。後から有効/無効を変更できるとのことで、今回はそのまま「OK」をタップして有効にしておきます。


操作画面はこんな感じ。この時点では本体を冷やす「COOL MODE」のうち、衣服内温度や行動、温度の好みに合わせて冷温部の温度を自動的に調整する「SMART COOL MODE」の待機中。早速「ON」にしたいところですが、先にREON POCKET 3本体を首元に装着してみます。


REON POCKET 3は手に持ってそのまま使うこともできますが、専用のネックバンドなどで首元に固定して使うことが可能。専用のネックバンド「NECKBAND 2」のパッケージがこんな感じ。


内容物はNECKBAND 2本体、取扱説明書、シリコンエフローシートです。


まずはREON POCKET 3をNECKBAND 2に装着。


こんな感じにピタッとハマります。


重さはREON POCKET 3とNECKBAND 2を合わせた重量は実測で114gです。


次に首元に装着。冷温部が直接肌に当たるように位置を調整します。


前から見るとこんな感じです。フィット感は十分で、歩いたりジャンプしたりしても、位置ずれは起こっても落ちることはない感じ。装着した編集部員は「首が太いからか、うつむくと少し首が絞まるような感覚がある」と感想を述べていました。


服装によって見え方は代わり、襟の高い服だと本体をほぼ見えなくすることが可能。


Tシャツの場合、はっきりと「何かを付けている」と分かるような見え方になります。


装着できたのでアプリから「ON」をタップします。


すると、REON POCKET 3本体のファンが動作し冷却が始まります。わずか5秒ほどで「冷たい」とはっきり感じられるほどに冷たくなり、10秒たてば「完全に冷えてる」という感覚に。霜焼けになるといったほど冷たくはなく、例えるなら夏の暑い日に木陰の鉄柵に触れた時のような、ずっと触れていたくなる冷たさです。


SMART COOL MODEは本体の温度センサーや加速度センサーで歩行や静止を判断し、温度調節を行うもの。動作中はこんな感じに表示され、本体アイコンが適正温度である「ターゲット温度」に近づくよう上下するのが分かります。


また、右下の「MANUAL」をタップするとマニュアル操作への切り替えが可能。


このように1~4の4レベルで温度を調節可能です。充電池持続時間はレベル1が約4.5時間、レベル2が約4時間、レベル3が約3.5時間、レベル4が約2時間です。


さらに、USBケーブルによる給電中は「4」のもう1段階上の「4+」が使えるようになり、さらなる冷却感を体験できます。


実際にどれくらい温度が変わるのか気になったので、温度計を用いて測ってみました。まず動作OFFの状態は26.6度で、室温と同じ温度です。


続いて「1」が25.8度。


「2」が25.3度。


「3」が24.7度。


「4」が23.8度。


「4+」が23.1度でした。今回の計測ではレベルが上がるたびにおおよそ0.5度~0.7度ずつ温度が下がるという結果になりました。


なお、冷却動作中は本体排気口から空気が排出される仕組みになっていますが、NECKBAND 2は後ろ側に反るように湾曲しているため、空気が直接体に当たらないようになっています。しかし、どうしても「空気が当たって気になってしまう」と考える人もいるかも。そんな状態を改善するのがシリコンエフローシートです。


シリコンエアフローシートをNECKBAND 2にある突起に引っかけるように装着すれば……


こんな感じにNECKBAND 2が延長され、風をよけやすくなるという仕組みです。


排気口から空気が排出される際のファンの音は静かで、静まった部屋の中にいて初めて少し周りに響くくらいの大きさ。動作音は以下の動画から確認できます。レベル1~4のファン動作音は同じですが、レベル4+だけ大幅に音量が増加します。

冷却・温熱が可能なウェアラブルサーモデバイス「REON POCKET 3」の冷却時のファン動作音はこんな感じ - YouTube


続いて「WARM」を試してみます。COOLの動作を行った直後にWARMに切り替える場合、「切替中」という表示が10秒ほど行われます。


WARMも4段階で温度レベルを調節可能ですが、COOLと違い「4+」はありません。COOLと同じく10秒ほどで本体が温かくなります。ファンは動かないので動作中は静か。充電池持続時間はレベル1が約4.5時間、レベル2が約3時間、レベル3が約2.5時間、レベル4が約2時間です。


WARMでも温度を測ってみました。まず「1」が29.7度。


「2」が30.8度。


「3」が31.4度。


「4」が32.4度でした。レビューを行った5月という少し暑い時期でも、室内にいるとエアコンの風を首筋に感じて肌寒くなってしまうことがあります。WARMは首筋をピンポイントで温めてくれるので、じんわりとした温かさを感じることができました。


アプリでは「COOL」「WARM」以外にも、両モードとOFFを繰り返し動作させる「MY MODE」を利用できます。例えば「スタミナ COOL」をタップすると……


COOL(レベル1)を5秒行ったあと、20秒間OFFにするという動作がスタート。8分後に自動停止します。


自分で好きな設定を行うには「カスタムモード」をタップ。


WARM時間、WARM温度レベル、COOL時間、COOL温度レベル、停止時間、自動停止までの時間を設定し、「開始」をタップすれば好きな動作を設定できます。


COOL時間、WARM時間、停止時間は10秒・15秒・20秒・25秒・30秒・1分・2分・3分から設定可能。


連続動作時間は1分~60分まで1分刻み、1時間~8時間までは1時間刻みで設定可能。ただし、8時間まで動作できるのはCOOLのみで、WARMの連続動作時間は最長1時間に制限されています。


設定画面からは「クイック起動」や「ファン操作」の設定が可能。


クイック起動はアプリを使わず、本体のボタンを約2秒押すだけで動作のON/OFFを切り替えられるようにする設定です。ボタンを押した時に動作させるモードを「前回動作モード」「SMART COOL MODE」「MANUAL MODE」「AUTO MODE(WARM)」「MY MODE」から選択し、「完了」をタップすれば設定完了。


「ファン操作」は本体のファン操作を行える機能を表示する設定。「ファン操作機能の表示」をタップして「完了」をタップすると……


アプリの操作画面に「FAN」が出現します。3段階の強さでREON POCKET 3本体のファンを動作させられますが、ただ風が出るだけのモードであり、本体が冷たくなったり温かくなったり、冷たい風が出たりするものではありません。


なお、NECKBAND 2を使う以外に専用インナーウェア専用ビジネスシャツを使って首元に固定するという方法もあります。今回は専用ビジネスシャツを手に入れたので実際に使ってみます。


内容物はシャツと説明書のみ。


一見普通のシャツですが……


首元にREON POCKET 3を入れるためのポケットが用意されています。また、下地はメッシュが入った二枚生地になっています。


首元から右脇にかけてケーブルを通すためのリングも付けられています。


実際にREON POCKET 3を装着してみます。まずはポケットの下側に本体を差し込み……


続いてポケットの上側に本体を差し込みます。


こんな感じにピッタリはまり、激しく動かしても落ちないようになりました。


背中側からは排気口がのぞいています。


このまま着用してもOKですが、今回は充電ケーブルも装着してみます。まずはケーブルがブラブラしないよう、輪っかに通していきます。輪っかは伸縮性のため、太いケーブルでも簡単に中を通せます。


そしてケーブルを本体に接続。


ケーブルの反対側を右の腰部分にある穴から外側に引っ張り出します。


ケーブルを通せたので次にシャツを着用。横から見るとこんな感じで、少し出っ張って見えるものの、不自然な感じではありません。


後ろから見るとこんな感じ。


うつむくと出っ張りが目立ちます。NECKBAND 2と違って服が動くたびに冷温部の位置がずれるため、歩きながら使用する場合などの使いやすさはNECKBAND 2の方に軍配が上がります。


また、第1ボタンを留めようとすると服が本体に引っ張られて少し苦しく感じます。購入を検討する場合は襟回りのサイズに余裕があるものを選ぶといいかも。


先ほど服に通したケーブルはこんな感じになります。


これを市販のモバイルバッテリーなどに挿し……


ポケットに入れておけば、給電しながら本体を使用でき、レベル4+の冷却機能も使用できるというわけ。なお、腰からケーブル先端までは20cm~30cmほどしか余裕がないため、「ノートPCから給電して座りながら使いたい」などという場合はもう少し長いUSBケーブルを別途用意する必要があります。


また、今回「シャツを着た後に本体を装着できるのか」というのが気になったので実際に試してみたのですが……


試行錯誤しても全く装着できる気配がありませんでした。事前に装着するか、誰かに付けてもらうことをオススメします。


ビジネスシャツのカラーはホワイトのみ。M/L/XLサイズが展開されており、いずれも価格は税込7700円。2022年5月19日発売予定です。


実際に使ってみると、冷たくなったり温かくなったりするスピードがあまりにも早くて驚きました。局所的に冷やすだけなので「体中冷え冷え」などという感覚にはもちろんなりませんが、暑い場所でも間違いなく快適になるくらいには冷感を味わうことができました。ただ、しばらく着けていると体が冷たさに慣れてくるので、定期的に冷たさのレベルを変えたりOFFにしたりして体感温度を調節する必要がありそう。「MY MODEの使い所はここなのか」と納得です。NECKBAND 2も最初こそ首に物が当たる違和感を覚えたものの、着けているうちにすぐ慣れてきます。重さも非常に軽量で、操作もシンプル。外をよく歩く人から室内で過ごすことが多い人まで、さまざまな人が活用できそうなアイテムでした。

「REON POCKET 3」はAmazon.co.jpでも購入可能で、記事作成時点で税込1万4850円で購入できます。

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また、「NECKBAND 2」は税込1980円で購入できます。

Amazon.co.jp: [ソニー] REON POCKET(レオンポケット) 専用ネックバンド2 : ホーム&キッチン

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in レビュー,   ハードウェア, Posted by log1p_kr

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