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TwitterがGoogle主導で開発されたウェブサイトを高速化する形式「AMP」のサポートを打ち切ることが判明


Twitterが、Accelerated Mobile Pages(AMP)への対応を廃止し、モバイルアプリからウェブサイトにアクセスするユーザーをAMPページにリダイレクトしなくなることがわかりました。

Twitter rolls back AMP support, no longer sends users to AMP pages
https://searchengineland.com/twitter-rolls-back-amp-support-no-longer-sends-users-to-amp-pages-376168

Twitter for Android, iOS no longer opens AMP articles - 9to5Google
https://9to5google.com/2021/11/18/twitter-amp/

AMPとは、GoogleとTwitterが中心となって開発した、モバイルでのウェブサイトを高速で表示させるよう設計されたオープンソースのHTMLフレームワークのことです。2015年にAMPを発表して以来、Googleはモバイル版Google検索のトップストーリーやカルーセル機能にAMP形式を採用することを要求したり、AMP以外の広告の読み込み時間に1秒の遅延を加えたりしてAMPの推進に注力してきました。

しかし、実際にはそれほど高速化しなかったり、AMPページが元のサイトに比べてコンテンツが乏しかったりすることを背景に、ユーザーや開発者のAMP離れが指摘されています。これを受けて、Googleは2021年5月にAMPの優遇を打ち切る方針を打ち出しました。

Googleの「AMP優遇」がまもなく終了 - GIGAZINE

by Cesar Solorzano

SEO対策関連のニュースを扱うSearch Engine Landは11月18日に、AMPの導入方法などを解説するTwitterの開発者向けサイトのページが更新され、「現在、この機能のサポートは終了しており、2021年の第4四半期に完全に廃止される予定です」との文言が追加されていると報じました。

これまでAndroidやiOSのTwitterアプリでは、リンク先の外部サイトにAMP版があればそのページにリダイレクトするようになっていました。しかし、今回のAMP対応の廃止により、今後は通常版のページが開かれることになります。

Search Engine Landによると、TwitterからAMP版Search Engine Landのサイトへの流入数は8月から減少し始めており、11月には完全にトラフィックが途絶えたとのこと。また、IT系ニュースサイトの9to5Googleも「Twitterは2021年第4四半期に完全に廃止するとしていますが、すでにほとんど廃止されているようです。AndroidやiOSのアプリでは通常の形式でウェブページ全体が読み込まれます」と指摘しました。


前述の通りAMPには開発者の負担が大きいといった課題があったことから、9to5Googleは今回の変更について、「この動きは熱烈なTwitter支持者にとってはうれしい変化です。なぜなら、iOSアプリの開発者がAMPへのリンクを排除してフルサイトにリダイレクトするための拡張機能を作るほどAMPは不評で、ほとんどのAMPコンテンツはフルサイト版と同等の機能を持っていなかったからです」とコメントしました。

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in モバイル,   ソフトウェア, Posted by log1l_ks

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