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Facebook・Twitch・Shopifyが突如トランプ大統領を無期限追放に


2021年1月21日に第45代アメリカ合衆国大統領を退くこととなるドナルド・トランプ大統領が、2021年1月8日に突如としてFacebookやTwitch、Shopifyといったサービスからブロックされ無期限追放状態となっていることが明らかになっています。

Mark Zuckerberg - The shocking events of the last 24 hours... | Facebook
https://www.facebook.com/zuck/posts/10112681480907401

Facebook bans President Trump ‘indefinitely’ after Capitol riot - The Verge
https://www.theverge.com/2021/1/7/22218725/facebook-trump-ban-extended-capitol-riot-insurrection-block

Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOがアカウントを更新し、トランプ大統領をプラットフォーム上から無期限に追放することを発表しました。次期大統領となるジョー・バイデン氏の大統領就任式は2021年1月21日に行われますが、それまでにトランプ大統領の無期限追放処分が解除されることはないそうです。


ザッカーバーグCEOは「過去24時間で起きた衝撃的な出来事は、ドナルド・トランプ大統領が後継者となるジョー・バイデン氏への政権交代を弱体化させるために残りの在任期間を使用するつもりであることを明確に示しています」と語り、2021年1月7日に起こった「トランプ氏の支持者らが連邦議会議事堂に侵入し、女性1名が撃たれて死亡した事件」が無期限追放の原因となっていることを示唆しています。

なお、連邦議会議事堂にトランプ氏の支持者らが侵入する様子は以下の記事でチェックできます。暴動が起きた7日の早朝、トランプ大統領は支持者に対して「連邦議会議事堂へ向かうように促した」と報じられています

アメリカの連邦議会議事堂にトランプ氏支持者らが侵入し女性1名が撃たれて死亡した事件の現場ムービー - GIGAZINE


さらに、ザッカーバーグCEOは「我々はトランプ大統領のFacebookおよびInstagramのアカウントのブロック期間を無期限に延長し、政権交代が完了するまでの少なくとも2週間はこの処分を続けます」と述べ、Facebookが提供するSNS全体でトランプ大統領を追放するとしています。


トランプ氏の支持者が連邦議会議事堂に侵入したことが報じられた際、トランプ大統領はデモ隊の様子を映したムービーを投稿するなどする中で、2020年アメリカ大統領選挙の選挙結果に関する虚偽の主張を繰り返したそうです。そのため、Facebookはトランプ大統領の投稿をすべて削除し、アカウントをブロックする方針を決定した模様。

Facebookのガイ・ローゼン副社長は連邦議会議事堂で起きた暴動を「緊急事態」と表現し、「トランプ大統領の投稿したムービーを削除したのは、それが継続的な暴力のリスクを減らすものではなく、むしろ促進するものであると信じているからです」という声明を発表。


ライブ配信プラットフォームのTwitchも、トランプ大統領のアカウントをブロックしたことをゲームメディアのPolygonに明かしています。Twitchはプラットフォームが暴力を扇動するために使用されることを防ぐために、「先日の連邦議会議事堂での暴動に基づき、我々はトランプ大統領のTwitchチャンネルを無効にしました」と説明しています。

Twitch disables President Trump’s channel after attack on Capitol - Polygon
https://www.polygon.com/2021/1/7/22219150/president-trump-twitch-channel-disabled-capitol-attack


さらに、オンラインショッピングサイト開設サービスのShopifyも、同プラットフォーム上に開設されていたトランプ大統領の公式ショップを削除しました。Shopifyの広報担当者は、「我々は暴力を扇動する行動を容認しません。最近の出来事に基づき、ドナルド・トランプ大統領の行動は『暴力を扇動したり容認したりする組織、プラットフォーム、宣伝などのサポートを禁止する』という我々の利用規約に違反していると判断しました」と削除理由を説明しています。

Shopify Takes Trump Organization and Campaign Stores Offline - WSJ
https://www.wsj.com/articles/shopify-takes-trumpstore-com-offline-in-response-to-riot-11610035673


他にも、YouTubeはトランプ大統領の公式チャンネルを含む、2020年アメリカ大統領選挙の選挙結果に関するデマを広めるチャンネルを一時的に制限すると発表。誤報を広めたチャンネルのムービーを削除するのではなく、一時的にムービーをアップロードできなくするとのこと。ムービーがアップロードできなくなる期間は1週間だそうです。

なお、Twitterはトランプ大統領がポリシー違反のツイートを3件投稿したということで、同氏のアカウントを12時間凍結すると発表しました。ポリシー違反が続けばアカウントは永久に凍結されることとなり、トランプ大統領が問題のある3つのツイートを削除しない限りアカウントの凍結は解除されないとのこと。


ただしFacebookらとは異なり、12時間の凍結期間を過ごして問題となっているツイートを削除すればトランプ大統領のアカウントが使用可能になるということで、さっそく当該ツイートは削除され、同氏のTwitterアカウントは復活しています。

アカウント凍結から復活したトランプ大統領はさっそく1本のムービーをツイートし、この中で「議会が選挙結果を認定したので、1月20日(日本時間では21日)に新政権が発足します」「私の目下の焦点は、円滑で秩序のある政権移行にあります」と語り、バイデン陣営への政権交代を約束しています。


その後、Twitterは最終的にトランプ大統領のアカウントを永久凍結しました。

Twitterがドナルド・トランプ氏のアカウントを永久BAN - GIGAZINE


・2021年1月12日 11時55分 追記
決済サービスのStripeも、トランプ大統領の選挙運動に関連するアカウントを停止しました。Stripeは利用規約で「人や財産に対する違法な暴力や身体的危害に関与・奨励・促進・するような組織への支払いは処理されない」と規定しており、アカウントはこれに抵触したこととなります。

Stripe drops Trump campaign site after Capitol riots
https://nypost.com/2021/01/11/stripe-drops-trump-campaign-site-after-capitol-riots/

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in ネットサービス, Posted by logu_ii

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