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新型コロナの影響で撮影が停止していた実写版「カウボーイビバップ」などの制作がニュージーランドで再開


1998年に放送され国内外で高い評価を得るテレビアニメ「カウボーイビバップ」の実写ドラマシリーズが、Netflix向けに制作されることが2017年に発表されました。すでに撮影はニュージーランドで行われていたのですが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い一時的に停止することとなっていたのですが、再開のめどが立ったことが明らかになっています。

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2017年6月、Netflixによる実写ドラマシリーズ版「カウボーイビバップ」の制作が発表されました。人気ドラマ「プリズン・ブレイク」のプロデューサーであるマーティ・アデルスタイン氏とイギリスの製作会社ITV Studiosによって運営されているTomorrow Studiosが企画開発を担当。クリエイターチームのMidnight Radioと、原作であるアニメシリーズを制作したサンライズが共同開発を担当します。脚本は「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」のクリストファー・ヨスト氏が担当することが明かされていました。

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その後、2019年10月に制作がスタートしたことがムービーで告知されました。ムービーの中では主要キャストを演じる俳優陣の姿や、作中で登場するウェルシュコーギーのアインなどの姿を確認できます。

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ウェブメディアのStuffによると、ニュージーランドは新型コロナウイルス対策の一環として他国からの渡航を禁止してきましたが、同国のビジネス革新雇用省(MBIE)がNetflix版「カウボーイビバップ」を含む7つの国際的なプロジェクトの撮影クルーに対し、入国許可を与えたそうです。入国許可を与えられたのは、Netflix版「カウボーイビバップ」、Amazonのプライムビデオ向けに制作が進められているドラマシリーズ版「ロード・オブ・ザ・リング」、映画「アバター」の続編「the Avatar Sequels」、ジェーン・カンピオンによる映画「Power of the Dog」、パワーレンジャーシリーズの最新作「Power Rangers Beast Morphers」、「The Greatest Beer Run Ever」、「Sweet Tooth.」といった作品です。

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by Rosana Prada

キャストおよび撮影クルーの合計206人と、その家族35人が6カ月にわたりニュージーランドに入国することが許可されるとのこと。入国許可を与える決断を下すに際して、MBIEは「制作を許可することで3000人の雇用が創出され、ニュージーランドの経済に4億ドル(約430億円)が追加される」と述べました。

さらに、MBIEは「新型コロナウイルス対策における我々の成功は、ニュージーランドに映像コンテンツを安全に制作できる数少ない国のひとつとなる機会を与えてくれました」「国際的な制作会社から寄せられた問い合わせや関心から、国際的な映画界はニュージーランドを世界の安全な避難所のようなものと考えています」「世界が直面する混乱とは裏腹に、ニュージーランドの映画界としてはエキサイティングな時期を迎えることとなります」と述べています。

報道によると「ロード・オブ・ザ・リング」の撮影はまだ再開されていませんが、すでにプリプロダクションが開始しているとのこと。なお、同作の制作関係者だけで93人と関係者の家族20人がニュージーランドに入国することとなります。また、「カウボーイビバップ」の制作もまだ再開していませんが、19人の制作関係者およびその家族9人がニュージーランドに入国する予定です。

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in 映画, Posted by logu_ii

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