取材

世界で最も美しい本屋「Livraria Lello」はSFファンタジーのような異世界が広がっていました


1996年に建てられ、ネオ・ゴシック様式とアール・ヌーヴォーアール・デコという複数の建築様式を掛け合わせることで魔法世界や異世界のような幻想的な空間を作り出しているのが、世界で最も美しい本屋の1つとも言われる「Livraria Lello」です。実際に行く機会があったので、中の様子をじっくり見てきました。

Home | The bookshop | Livraria Lello Porto
https://www.livrarialello.pt/

本屋さんの中に入るとどんな世界が待っているのかは以下のムービーから確認できます。

世界で最も美しい本屋「Livraria Lello」に店内を練り歩く - YouTube


Livraria Lelloは世界で最も荘厳なマクドナルド「マクドナルド・インペリアル」があるポルトガルの都市・ポルトに存在する本屋さん。


カラフルな建物が多いポルトですが、その中でも目を引く鮮やかかつ繊細な絵が描かれています。ファサードはネオ・マヌエル様式


事前に予約券を購入していたので、バーコードを提示して建物の中に入ると……


一歩踏み込んだ瞬間に圧倒されて息を飲むくらいの美しい空間が広がっていました。


360度画像は以下の通り。

Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA


建物は2階建て。吹き抜けになっており、1階の真ん中に立つと、天井のステンドグラスから明るい日差しが差し込んでいました。


1階の天井部分には今にも歯車として動き出しそうな細かな木製の装飾。


お店に入った瞬間に思わず足を止めて見入ってしまうのはみんな同じなのか、入口近くで呆然と見上げている人も多く見かけました。


お店の中をパノラマで撮影するとこう。


店内を少し進んだところから入口を振り返るとこんな感じ。


お店の奥には独特の形の階段が設置されていました。


上っていくと途中で二手に分かれ、ターンして入口方向へと進んでいけるようになっています。


階段の詳細などは以下からも見ることができます。

Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA


階段の後ろにはレジカウンター。


よく見ると床には線路のようなものがあり……


レジ横には線路を走るのであろう台車が置かれていました。これで大量の本も楽々運べ、台車を本棚などにぶつけてしまう心配もないわけです。


レジカウンターから階段を見てみると、その構造がよくわかります。


階段裏側の細工も非常に凝ったものでした。


ひとまず進んでみます。赤い階段を上り……


踊り場でぐるりと方向転換。天井のステンドグラスが近づいてきました。


360度画像は以下から。

Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA


階段の踊り場から店の奥・レジカウンターの部分を見下ろすとこんな感じ。


そしてお店の入口の方向は以下のように見えます。


15時30分から16時30分くらいまで滞在したのですが、時間帯によって人が少なく動きやすい時もあれば、観光客がどっと訪れて通路を移動するのも難しい時も。この写真を撮影した時は比較的人が少なく過ごしやすいタイミングでした。


ということで2階はこんな感じ。


これが2階のパノラマ画像。


360度画像はここから確認できます。

Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA


真ん中に階段が設置されており、見る方向によっては宙づりの橋がかかっているようにも見えます。


2階から見下ろすと階段はこんな感じです。


ステンドグラスにはラテン語で「仕事に誇り」を意味する「Decus in Labore」という文字が刻まれています。


天井のデザインも1階とは異なります。


柱には唐草模様が描かれ、どこに視線を写してもじっくりと見てしまうので、時間を忘れてしまいます。


2階には計6つのソファーが設置されていました。ここでしっかりと本を吟味することが可能です。


1つのソファーに相がけして本を読んだりスマートフォンを触ったりするお客さんたち。


また、2階に上ると天井の細工を間近で見ることができました。


思わず建物の内装に見入ってしまいますが、もちろん本も存在します。魔法世界のような建物に並ぶのはポルトガル版のハリー・ポッターシリーズや……


旅行のガイドブック。


お酒やコーヒーなど、食べ物・飲み物関連の書籍


絵本


店内を物色したところ、アート関連の本に力を入れているようでした。


建物を見に来た観光客ももちろん多いのですが、本を物色している人も多く見かけました。本を積んだ机の側には店員さんがいて、探している本やオススメの本などの情報を交換しているのも印象的でした。


本はこんな感じで机の上と、脚の内部に並べられていました。


またLivraria Lelloオリジナルのディフューザーや……


ノートなども販売されていました。


壁の本棚は上の方に古書が並べられており……


この時ははしごを使って店員さんたちが入れ変え作業を行っていました。これもLivraria Lelloならではの光景と言えそうです。


ということで、一度足を踏み込むと時を忘れて見入ってしまい、あまりのすばらしさに出たくなくなってしまう非日常感が広がっていました。まさに二重の意味で時間泥棒な本屋さんなので、あまりタイトなスケジュールではなく、時間に余裕を設けて滞在するのがオススメです。


Livraria Lelloは入場人数を制限しているため、待たずに入りたいという人はウェブサイトから予約券を購入していくのがベター。ウェブで購入する場合のチケットは5.5ユーロ(約740円)で、ウェブ上で時間だけ予約して現地でチケットを4ユーロ(約540円)で購入することもできます。なお、一時は写真撮影を禁止にしている時もあったようですが、2017年12月時点では写真撮影が自由に行えるようになっていました。

Home | The bookshop | Livraria Lello Porto
https://www.livrarialello.pt/en/

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
無限に続く本棚のトンネルや上下逆さまの本棚がある本屋さん「Yangzhou Zhongshuge」 - GIGAZINE

世界で2番目に美しい本屋さんで、優雅な時間に浸ってきた - GIGAZINE

アメリカに点在するかっこいい大学の図書館10パターン - GIGAZINE

本棚と一体化したベッドで読書しながら寝落ちできる泊まれる本屋さん「BOOK AND BED TOKYO」 - GIGAZINE

世界で最も美しい映画館「トゥシンスキー劇場」の異世界に迷い込んだかのような写真集まとめ - GIGAZINE

学校の木造校舎内にある、思いがけない映画に出会える映画館「立誠シネマ」 - GIGAZINE

in 取材,   動画, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.